タンパク質 17 ごはん

 私たちの体は常にエネルギーを消費しています。消費するエネルギーには①生命維持に必要な基礎代謝量、②運動や日常生活で消費する身体活動量、③食事をして代謝することで起こる食事誘発性熱産生があります。

 基礎代謝量は消費エネルギー量の約6割を占めているので、基礎代謝量が多ければ消費エネルギーも大きくなります(太らない)。基礎代謝量は筋肉量に比例します。筋肉量が多ければ、エネルギー消費は増えることになります。筋肉をつくるたんぱく質は、肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれます。

 ごはん(お米)にもたんぱく質が含まれ、白米100gに含まれるたんぱく質は6.1gです。ゆえに、ごはん2合から摂取できるたんぱく質は17.5gとなります。鮭1切れのたんぱく質は18.0gなので、その量は意外に多いです。

 肉や魚など動物由来のたんぱく質だけで、たんぱく質量を摂取しようとすると脂質の摂取量が増え、エネルギー摂取が過剰になりがちです(太る)。摂取エネルギー量を抑えるために、お米を減らしても過剰となった脂質は減らすことはできません。また必要以上に食事量を減らし、エネルギー摂取が不足すると、基礎代謝量や食事誘発性熱産生まで減少させてしまうことがあります。このようなことから、お米を食べることが、たんぱく質の摂取源としても重要であることがわかります。

 お米は高くなりましたが、ごはんをしっかり食べましょう。

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