タンパク質 14 脂肪になりにくい
糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素は、直接的に脂肪になるか?ならないか?に大きな違いがあります。タンパク質の役割は筋肉などを作ることです。余ったタンパク質はエネルギーになります。エネルギーになっても最優先に使われるのです。糖質や脂質から作られたエネルギーは使われる順位が低く、余れば脂肪として身体に蓄えられます。
詳しく書くと、タンパク質のアミノ酸は、アミノ基とカルボキシル基という2つで構成されています。アミノ基は窒素(N)を含んでいます(糖質や脂質には窒素がない)。窒素はアンモニアになり尿素になって腎臓からオシッコになって出ていきます。窒素が無くなった残りは、細胞内のミトコンドリアでエネルギーになります。このエネルギーは最優先で変わります。その際、糖質や脂質よりも、率先してエネルギーに変換されるため、タンパク質の摂りすぎが直接肥満につながる可能性は低いのです。
さらに、食べたタンパク質のうち必要な分は身体に吸収されますが、余分な分は吸収されずにウンチとなって排泄されます。つまり、タンパク質を余分に身体に吸収して脂肪として蓄えることはしないのです。糖質と脂質は可能な限り身体に吸収し、余れば脂肪として身体に蓄えます。