脂質 7 トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は身体に悪いです。 

 多価不飽和脂肪酸には、シス型とトランス型があります。違いはグリセリンに付く3ヶの脂肪酸の型の違いです。分子構造でH(水素)の配置が同じ側にある「シス(cis)型」と反対側にある「トランス(trans)型」です。

 トランス脂肪酸は、「シス型2ヶとトランス型が1ヶ」「シス型1ヶとトランス型2ヶ」「トランス型が3ヶ」が、グリセロールと結合しています。

 トランス脂肪酸とは植物性油を原料とし、油の性質を人工 的に変えたものでマーガリン、ショートニング、コーヒーフレッシュなどに含まれます。トランス脂肪酸は脳に大きなダメージを与えます。その 影響は、大人よりも子供に深刻です。

 トランス脂肪酸は善玉(HDL)コレステロールを減らし、悪玉(LDL)コレステロールを増やすため、心臓疾患などのリスクが高まると言われています。

 欧米諸国を中心に、トランス脂肪酸の摂取量が多い国や地域などでは、食品への表示義務や含有量の制限などの規制が行われている場合があります。一方、日本の食品安全委員会は、総エネルギー摂取量の1%未満であり、通常の食生活では健康への影響は小さいとしています。しかしながら、脂質に偏った食事をしている人は、留意する必要があります。

 

上の表「日本人の食事摂取基準(2025年版)厚生労働省」によれば、摂取量は総エネルギー摂取量の0.3%程度。目標値(上限)は1.0%とされています。

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