ミネラル 29 クロム
クロムには「3価クロム」「6価クロム」「金属クロム」の三つの形態がありますが、体内には毒性の低い「3価クロム」だけで、ごく微量しか存在しません。
クロムは、三大栄養素から生命維持に必要な物質に変換する際に必要です。また、インスリン(膵臓から分泌され血糖値をさげる働きのホルモン)の働きを強める作用もあります。
クロムは加齢と共に体内に存在する量が減少する唯一のミネラルですが、それによって体の機能に問題が生じることはありません。
クロムは食べた量の1%未満しか吸収しません。通常の食生活を送っている分には不足や過剰となる可能性はほとんどありません。しかし、病気の治療やサプリメントの使用などによっては過不足が生じる場合があります。
クロムが不足するとインスリンの作用が低下します。体重の減少や生命維持に必要な物質を作れなくなる・角膜障害・神経障害などが起こる可能性があります。
多くとりすぎると、疲労感・嘔吐・下痢・腹痛・筋肉のけいれん・腎尿細管障害・肝障害などが起こる可能性があります。

