ミネラル 16 亜鉛
亜鉛は、全身の細胞に存在します。侵入してきた細菌やウイルスを撃退する免疫系を助けます。また、体内でDNA(細胞内の遺伝物質)やタンパク質を作る際に使われます。妊娠中・乳幼児期・小児期および思春期には、体が適切に成長し発育するために必要です。さらに、亜鉛は傷の治癒を助け、味覚を正しく認識するためにも重要です。
亜鉛を最も多く含む食品は、食肉(哺乳動物の肉)・魚貝類(特に牡蠣)および豆類です。
亜鉛欠乏症は、乳幼児や子供は、下痢・成長の遅れ・食欲不振および大人になったときに生殖機能に問題が生じる可能性があります。年長児では、脱毛や頻繁な感染症を引き起こします。また、年齢に関係なく、味覚や嗅覚が失われる可能性があります。
サプリメントなどで亜鉛を過剰に摂取すると、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・食欲不振・頭痛・発熱・倦怠感・末梢神経障害(しびれ・しびれ感)・貧血・動脈硬化・前立腺がんなどの症状を起こします。

