タンパク質 24 貧血
貧血とは、WHO(世界保健機関)の定義では血液中のヘモグロビン値が男性で13.0g/dl以下、女性で12.0g/dl以下のことをいいます。もっとも多い貧血の症状は、息切れです。
血液中の赤血球にはヘモグロビンというタンパク質があり、酸素を運搬する働きをしています。体中に酸素が送られるから細胞は活動でき、人は生きていけるのです。
ヘモグロビンは赤い色素をもつヘムという成分をもっています。血液が赤くみえるのはそのためです。ヘムを構成する重要な分子は鉄で、ヘム鉄とも呼ばれています。貧血の人はレバーなどを食べて鉄分を補いなさいと言われます。
鉄分があっても、大事な酸素を運ぶヘモグロビンはタンパク質がなければ作れません。