タンパク質 7 リバウンド
体重を減らすためにダイエットしても続かず、後で気が付けば元の体重より増えていた。そのような経験をされた方は多いでしょう。なぜそうなるのか?結論を先に言えば、食べるタンパク質を減らすからです。
ダイエットするには、食事量を減らすか、運動量を増やすか。つまり、身体に入れるエネルギー(input)カロリーよりも身体から出すエネルギー(output)カロリーを多くすること。身体から出すエネルギーには運動もありますが、基礎代謝(BMR:生きるためには呼吸し心臓は動き体温維持しています。これら最低限必要なエネルギー)と食事誘発性体熱産生(DIT:食事して消化吸収するために必要なエネルギー)もあります。身体から出すエネルギーは、基礎代謝が約6~7割・運動が約2~3割・食事誘発性体熱産生が約1割です。頑張って運動するよりも、なにもしなくても勝手に消費される基礎代謝を上げることが効果的で楽ちんです。
基礎代謝を落さないためには、筋肉を減らさない。筋肉量と基礎代謝は比例関係にあるので、筋肉が減ると基礎代謝も低くなり太ります。体脂肪は糖質、脂質、タンパク質とすべての栄養素から合成されるのですが、筋肉はたんぱく質からしか作られません。タンパク質は最低でも体重×1gは食べるようにしましょう。痩せたいなら筋肉を落としてはダメです。
DITは通常10%とされています。食べたカロリーの約10%は消化吸収のために使われてしまうということです。糖質のDITは5%で脂質のDITは4%に対して、タンパク質は30%とかなり高いです。
ダイエットの1番の敵は空腹だと思います。タンパク質を食べるとCKK(コレシストキニン)というホルモンが、十二指腸や小腸から出ます。CKKは別名「満腹ホルモン」といわれ、満腹感が得られやすくなり、食欲を抑えられる効果があります。