タンパク質 6 ペプチド
タンパク質はアミノ酸が50個以上結合したものです。ペプチドはアミノ酸が2~50個結合したものです。アミノ酸が一本の鎖のように連結してタンパク質やアミノ酸を構成します。ゆえに、ペプチドを短鎖化合物とも呼びます。
2個のアミノ酸が結合したものをジペプチド、3個ではトリペプチドと呼びます。また、アミノ酸の数が2~20個程度のものをオリゴペプチド、もっと多くのアミノ酸が結合するとポリペプチドと呼ばれます。
食べたタンパク質は、胃で胃酸(塩酸)によって分解されます。そして、十二指腸で膵液中の消化酵素によってペプチドにまで分解されます。その後、小腸の粘膜上皮に存在するペプチダーゼによってアミノ酸にまで分解されます。小腸で消化吸収されるのは、ペプチド(ジペプチド、トリペプチド)かアミノ酸だけです。
もし、胃腸の調子が悪いと、良質なタンパク質を食べても 消化吸収できずに、ウンチになって排泄されます。また、小腸の壁に炎症があると腸壁の隙間から未消化のタンパク質がそのまま体内に入り込み、アレルギーの原因になることもあります。