体脂肪 24 肥満→高血圧
高血圧は塩分の取り過ぎからなります。血液中のナトリウム濃度が上がると水分が血管内に流れ込み血圧を上げるからです。最近は減塩意識の高まりで塩分摂取は減っています。しかし、体脂肪の付き過ぎによる肥満から高血圧になる若年男性および中高年男性が増えています。
肥満から高血圧になる原因は、インスリン(膵臓から分泌される血糖値をさげるホルモン)が過剰に分泌されるためです。インスリンは血液中のブドウ糖をエネルギーに使ったり中性脂肪として蓄えることで血糖値を下げるのですが、内臓脂肪が増えると効きが悪くなり、さらに多く出します。こうして血液中のインスリン濃度が高くなるとナトリウムを腎臓から排出しにくくなります。血液中のナトリウム濃度が上がると水分が血管内に流れ込み血圧を上げます。また、血管が収縮させて血圧が上がることにもなります。