体脂肪 18 脂肪燃焼6

 脂肪燃焼についての前段階説明がようやく昨日で終わり、今日から本論に入ります。

①PCr系

 筋肉にあるクレアチンリン酸(PCr:Phosphocreatine)からのATP合成は一つの酵素の反応です。ゆえに、非常に速くATPを再合成することができます。それは瞬発的な運動時のエネルギーに使われます。筋肉にあるクレアチンリン酸は少量なので数秒間の持続性しかないためです。この反応には酸素を必要としないため無酸素運動でもあります。

②解糖系

 糖質(筋肉に蓄えられたグリコーゲン(グルコースが多数結合したもの)および血液中から取り込んだグルコース(ブドウ糖))と脂質(中性脂肪のうちのグリセロール)からのATPが合成さる。この反応にも酸素を必要としないため無酸素運動でもあります。解糖系の反応が高まり、グリコーゲンやグルコースの分解が非常に高まると、乳酸が蓄積します。昔は、激しい運動をすると乳酸がたまり、筋肉痛になると思われていました。 近年では、乳酸はエネルギーになることが分かってきました。筋肉痛は、運動による筋肉の損傷です。

③有酸素系

 脂質(中性脂肪のうちの脂肪酸)とタンパク質(アミノ酸)および解糖系で得られたピルビン酸がミトコンドリア内で酸素と結合し酸化されることでATPが合成されます。酸素を必要とすることから有酸素系運動です。長時間の運動の時のエネルギーを供給します。

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