糖質 16 消化

 糖質の消化について

デンプンは口の唾液に含まれる消化酵素アミラーゼによって二糖類のマルトースに消化されます。また、膵臓から分泌する膵液によっても同様にデンプンは消化酵素アミラーゼによって二糖類のマルトースに消化されます。その後、小腸で消化酵素マルターゼによって、マルトース(二糖類)から2個のグルコース(単糖類)に消化されます。

同じように、小腸から分泌される消化酵素スクラーゼによって、スクロース(二糖類)からグルコース(単糖類)とフルクトース(単糖類)に消化されます。

また同じように、小腸から分泌される消化酵素ラクターゼによって、ラクトース(二糖類)からグルコース(単糖類)とガラクトース(単糖類)に消化されます。

そして、グルコースとフルクトースおよびガラクトースは小腸で吸収されます。

 グルコースは肝臓に運ばれ、一部は肝静脈を経て全身に供給され全身で利用されます。基本的にグルコースは全身の細胞の重要なエネルギー源です。血液中のグルコースはインスリンによって脳や内臓、筋肉などの細胞内に取り込まれ消費されます。細胞内に取り込まれたグルコースは、解糖系・クエン酸回路・電子伝達系で代謝されてエネルギー物質であるATPの合成に利用されます。エネルギーとして消費しきれなかった分は、インスリンの働きによって肝臓や筋肉でグリコーゲンに変換されたり、脂肪組織に中性脂肪として蓄積されます。このようにグルコースはエネルギーとして消費されたり、中性脂肪として蓄積されるため、上昇した血糖値は徐々に空腹状態の値まで低下していきます。

 フルクトースの正確な代謝の詳細については、はっきりとしたことはまだわかっていません。

 ガラクトースは門脈をへて肝臓に運ばれます。肝臓へと運ばれたガラクトースは、以下の酵素の働きを段階的に受けて、グルコースに変換され、最終的にエネルギーとして利用されます。正常では、ガラクトースは肝臓でほとんどが代謝されるので、肝臓を通ったあとの血液中にガラクトースはほとんど含まれません。

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