脂質 23 長鎖脂肪酸
長鎖脂肪酸トリグリセリドは、2〜3個の脂肪酸が13以上の炭素原子の脂肪族尾を持っています。
長鎖脂肪酸は、小腸で消化され、リンパ管に吸収され静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれ、必要に応じて分解・貯蔵されます。
1、オレイン酸
油脂などから取り入れるほか、人間の体内でも合成されています。
血液中の悪玉コレステロールのみを下げるといわれており、動脈硬化や心疾患の予防に効果が期待できます。
2、α-リノレン酸
脳や神経の機能を維持したり、血液の流れをスムーズにするためには欠かせませんが、体内では合成できません。そのため、食品から摂取する必要がある「必須脂肪酸」とも呼ばれています。
α-リノレン酸に期待できる効果は、悪玉コレステロールの減少と善玉コレステロールの増加。
3、DHAとEPA
体内でα-リノレン酸から合成されるため、必須脂肪酸ではありません。
しかし体内での合成量は決して多くないため、α-リノレン酸とあわせて積極的な摂取を推奨されている成分です。
体内では、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下(適正な血圧まで下げる)などに効果を発揮するといわれています。