脂質 8 リン脂質

 ドイツの植物学者シュライデンは植物の細胞でできている(1838)。また彼の友人であるドイツの動物生理学者シュワン は細胞説を動物にも広げ、生物は全て細胞から成り立っている(1839)とした。最近の説では、人間の身体は約40兆個の細胞で成り立っているとされています。

これらの細胞は下の絵のとおり、中心に核があり、周囲に小胞体・ゴルジ体・エンドソーム・リソソーム・ミトコンドリア等が存在しています。これらを包んでいるのが一番外側の「リン脂質」でできている細胞膜です。

【参考】生理学のテストでよく出題される話

リン脂質である細胞膜は水をはじきます。細胞に働きかけるホルモン(各器官から内分泌され血管を流れる)には脂溶性と水溶性があります。

脂溶性ホルモンは細胞膜を通り抜け、細胞内にある受容体に作用します。 効果の発現が比較的ゆっくりで、持続します。ステロイドホルモン・甲状腺ホルモンの2種類だけです。

水溶性ホルモンは細胞膜を通り抜けできないので、細胞膜上にある受容体に作用しセカンドメッセンジャによって細胞内に伝わります。 効果の発現は速やかで、効果も比較的早く消失します。脂溶性ホルモン以外はすべて水溶性ホルモンです。

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