お薬 21 麻薬

 まず知っていただきたいのは「不正麻薬」と「医療用麻薬」を区別して考えてください。

 「不正麻薬」(覚醒剤・ヘロイン・コカイン・MDMA・大麻)は、法によって使用・所持・譲渡・譲受・製造および輸出入が禁止されています。闇で販売され一時的な快楽のために不正使用されるものです。これの恐ろしさは、乱用によって幻覚幻聴などから暴力事件を起こすこと。薬物依存症になれば麻薬欲しさに窃盗などの罪を犯すこと。それらによって人生は終わる。依存症から抜けるのは容易ではないです。(参考)大麻が合法な国や州があります。日本では医療用麻薬として、今年3月1日から強い規制のもとで栽培できるようになっています。

 「医療用麻薬」オピオイド薬で麻薬性鎮痛薬(モルヒネ・オキシゴドン・フェンタニル・タペンタドール・メサドン)は、医療品として基準・審査・有効性および安全性が確認されており、医師によって痛みをやわらげる治療を目的に適切に処方されています。その量は医師によって厳格にコントロールされているので、患者さんが勝手に服用することはできません。痛みが和らげば止めることも出来ます(適切に使用された場合、依存症状が生じることはほとんどないとこれまでの研究で報告されています)。

 癌の痛みなどで「医療用麻薬」を服用する時は、誰でも副作用とか社会的に麻薬を服用することに対して恐怖感や罪悪感があると思います。「不正麻薬」と「医療用麻薬」が正しく区別できる正確な知識を持ち適正な治療を受けていただければ恐れることはないです。

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